(画像はニュースサイト「FNNプライムオンライン」より)
ニュースなどでも取り上げられてご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、日中の新宿路上で大きな炎が上がり、騒然となりました。
”電動自転車”新宿で炎上「社外品取り付け」バッテリー爆発(テレ朝NEWS)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000301267.html
電動アシスト自転車のバッテリー爆発 “バッテリーは純正品ではなく通販で買った中国製品” 東京・新宿(TBS NEWS DIG)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/512037
数回の爆発音…三輪の電動アシスト自転車が出火し炎上 原因はバッテリーの爆発か? 持ち主の女性「通販で買った中国製…」【東京・新宿区】(FNNプライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/535804
燃え残ったフレームから、電動アシスト自転車自体は国内の大手ホームセンターなどでも扱われている、それなりに信頼性のあるモデルと推測されましたので「なぜ?」というのがニュースを見た際の正直な感想でした。
しかし、各ニュ―スのタイトルにある通り、ユーザーは『通販で買った中国製互換バッテリー』を使用していたことが明らかになりました。
「電動自転車」「バッテリー」などとインターネットで検索すると、メーカー純正のバッテリーと一緒に並んで、やけに値段の安いバッテリーが並んできます。
これらは「互換バッテリー」や「再生バッテリー」などと呼ばれるもので、一見すると問題なく使用できるような文言が並んでいます。
しかし、中身は「お値段なり」と言わざるを得ません。
バッテリー内のリチウムイオンの値段自体は同じ容量なら正規品も模造品も大して変わりません、値段を安くするために削られているのは「安全機能」です。
(独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センターの注意喚起記事より)
日本国内で法規に則った規格で流通している電動アシスト自転車のバッテリーには、衝撃を受けたときや劣化が進んだ場合に内部セルの加熱や発火などの重大事故を防ぐため、様々な安全対策が施されています。
これらの対策が施されていない、または不十分な「互換バッテリー」や「再生バッテリー」で内部に何らかの異常が起きた場合は、、、当然、重大な結果になる可能性が高いのです。
電動アシスト自転車に採用されているリチウムイオン電池などの二次電池は、大量のエネルギーを貯め・短時間に放出するという大変高度な制御が必要な精密機械です。
当然、なにか問題があった場合にそれが一気に放出されれば、今回のニュースにあるような爆発・火災につながることは容易に想像できます。
今回は乗車中・歩道での事故でしたが、これが夜間の職場や自宅で起こったら、、、考えるだけでゾッとします。
ユーザーの皆様におかれましては、メーカーの指定するバッテリーを利用すること、また安全に長く使うために取り扱い方を再度確認することなどをお勧め致します。
画像はYAMAHA「PAS知恵袋」より
Panasonicサイクルテック「安心・安全のために」(https://cycle.panasonic.com/support/anshin_anzen/#battery)
YAMAHA「PAS知恵袋」(https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/faq/category/cn/04/)
使い方や保管方法ひとつで、バッテリーの寿命は大きく伸ばすことが出来ます。
普段の使用方法に疑問や不安がある方は、当社営業やメンテナンススタッフなどにお気軽にお尋ねください。
ビジネスバイク・業務用自転車のメンテナンスメーカー
株式会社シゲオー